『第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (光文社未来ライブラリー)』
https://m.media-amazon.com/images/I/410HztEYSKL.jpg https://www.amazon.co.jp/dp/4334770517?tag=booklogjp-item-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1
ISBN:4334770517
あなたの判断を支配している「ひらめき」の正体とは?
一瞬のうちに「これだ! 」と思ったり、説明できないけど「なんか変」と感じたりしたことはないだろうか? これが心理学でいう「適応性無意識」である。
なぜ、さまざまな科学的検査で本物と鑑定された古代ギリシャ彫刻を、何人かは見た瞬間に贋作だと見抜けたのか? あるベテランのテニスコーチはいかにして、選手のサーブ直前にダブルフォールトになることを見抜いているのか? 多くの実験や取材から、「ひらめき」の力の謎に迫る!
「著者による後記」も新たに加え、待望の文庫化。
<目次>
プロローグ
どこかおかしいギリシャ彫刻/なんとなく気づいた必勝の法則/適応性無意識の力/きっと世界が変わる
第1章 「輪切り」の力 ちょっとの情報で本質をつかむ
夫婦げんかの15分ビデオ/夫婦の15年後を予測する/結婚とモールス信号/離婚する夫婦のサイン/学生寮の秘密/訴えられる医者と訴えられない医者/ひと目で見抜く力
第2章 無意識の扉の奥 理由はわからない、「でも感じる」
ダブルフォールトを見抜くテニスコーチ/行動を促すプライミング実験/自発的行動は幻/未来のパートナーを「輪切り」にするスピードデート/理想と現実のズレ/説明できないと話をでっちあげる
第3章 見た目の罠 第一印象は経験と環境から生まれる
アメリカ史上最悪の大統領/「輪切り」の暗い側面/無意識の連想/無意識な態度が意識的な価値観を裏切る/トップセールスマン成功の秘密/「カモ」と思われやすい客/第一印象を操作する
第4章 瞬時の判断力 論理的思考が洞察力を損なう
史上最大規模、最もお金のかかった軍事演習/ならず者司令官がコンピュータを破る/即興芝居にみる高度な判断/言語が情報を書き換える/ERの危機―心臓発作を見分ける確率/情報過多が判断の邪魔をする/ならず者司令官の後日譚
第5章 プロの勘と大衆の反応 無意識の選択は説明できない
プロが認めたのに成功しないミュージシャン/クリントン大統領と世論調査/コカ・コーラへのペプシの挑戦/「感覚転移」と市場調査の罠/なじみのないものは説明できない/革新的製品は市場調査になじまない/味覚のプロの特殊技能/自分の考えを知る能力の喪失/第一印象を再現できるプロ/「レコード会社のやり方はひどすぎる」
第6章 心を読む力 無意識を訓練する
ニューヨーク、ホイーラー通りの悲劇/致命的な三つの間違い/顔の表情を解読する/感情は顔の表情から始まる/顔はペニスに似ている/男と女と明かりのスイッチ/最適な覚醒状態とは/興奮すると相手の心が読めなくなる/レーガン暗殺未遂事件の教訓/人は時間がないと先入観に引きずられる/瞬時の判断力を高める訓練/数秒の中にある一生分の判断
エピローグ
仕切り越しのオーディション/目で聴いた審査員/最初の2秒が奇跡を生む
著者による後記
1 チャンセラーズビルの戦い/2 ポール・バン・ライパー将軍の「戦争」/3 ひらめきと熟慮、勝つのはどっち?/4 さあ行動につなげよう
謝辞
訳者あとがき
原注